直葬の読み方は「ちょくそう」が正解！間違えやすい理由と基本知識を解説

どのようなことにでも一生懸命まじめに取り組む性格だった夫。3人の娘たちは「うれしい時には本当にうれしそうな表情をする憎めない可愛い父」と言っていますが、妻の私に対しては娘たちを間に挟んで気持ちを伝えるようなシャイな一面も。夫は25歳頃に電気工事の会社を立ち上げ、忙しい仕事の合間に娘たちをアイススケート場や各地の花火見物に連れて行く子煩悩な父親でもありました。娘たちがそれぞれ成長した後は、夫の運転で様々な温泉地を巡り、時には桜の花を鑑賞するために京都まで足を延ばすなど、夫婦の時間も大切に刻んでくれました。50歳を過ぎた頃から心臓や肝臓、腎臓などの病気を患い、生死の境をさまよったこともありましたが、医師にも恵まれてその都度克服。「すごい生命力だね」と、家族で驚き合うほど頑張ってくれました。87歳を迎えて最期は胃ガンで亡くなりましたが、孫やひ孫の誕生も見届けることができ、本人も納得して旅立ったのではないかと思っています。 自宅に近い場所にホールがあり、日常的に建物の前を通っていましたので、サン・ライフのことは以前から知っていました。夫の葬儀で実際にホールを利用し、とても清潔で使いやすかったことに家族全員で感心しました。特に、亡くなってから葬儀当日まで夫を休ませていただいたホール内の安置室は、暗くて寒々しいお部屋を想像していたのですが、自宅のような温かな雰囲気でとてもよかったです。自宅から近かったこともあり、気軽に毎日会いに行くことができ、日によっては1日に2度訪れたこともありました。その際も施設スタッフの皆様は嫌な顔をすることもなく、優しく迎えてくださいました。 家族11名の見送りとなりましたが、葬儀を担当してくれたスタッフの秋山さんは私たち家族に終始寄り添ってくださって、感謝の言葉しかありません。夫が生前、焼肉とマグロを好んで食べていたことを何気なく話していたところ、式中に家族全員でお肉を焼く機会を設けてくれたことには本当にビックリしました。その時の焼き肉はお弁当にし、マグロの刺身も添えて棺に納めることができましたので、きっと夫も喜んでくれたことでしょう。また、簡単なインタビューをもとに作成された会葬礼状は、夫の人柄がよく表現された素晴らしい文章で、今でもその文章を読むと涙が止まらなくなるくらいです。後日、娘が知り合いにこの礼状を届けたところ、「お父さんとお母さんの仲の良さが伝わってきますね」と言っていただけたそうです。 秋山さんをはじめホールスタッフの皆様からは「故人へ最後にしてあげられることは何か」を私たち家族と一緒に考えてくれる姿勢がひしひしと感じられ、とても素晴らしいと実感しました。心に残る葬儀にしてくださり本当にありがとうございました。