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法要とは?初七日から年忌法要までの準備・お布施・マナーを徹底解説

法要とは?初七日から年忌法要までの準備・お布施・マナーを徹底解説

この記事は2分で読めます

法要とは?初七日から年忌法要までの準備・お布施・マナーを徹底解説
法要は故人を供養する大切な仏教儀式です。しかし、初めて法要を執り行う方は、僧侶の手配や準備の流れ、お布施の相場など分からないことが多いのではないでしょうか。
この記事では、法要の基本知識から忌日法要・年忌法要の種類、具体的な準備方法と当日の流れまでを詳しく解説します。

【目次】

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法要とは?行う内容や法事との違い

葬儀が終わったものの、法要をどのように行えばいいのか戸惑われている方も多いのではないでしょうか。法要は、故人への供養と遺族が心の区切りをつける大切な儀式です。

ここでは、法要と法事の違いから実際に何が行われるのかまで、法要の全体像を分かりやすく解説します。

法要とは?法事との違いや実際に行う宗教儀式の内容

項目内容
法事法要の前後を含めた一連行事
法要僧侶が読経を行う儀式を指す


法要とは、故人の冥福を祈り、供養を行うための儀式です。具体的には、僧侶が経典を読み上げる「読経(どっきょう)」を行います。
これは、故人の魂を慰め、極楽浄土へと導くための大切な行為とされています。

一方「法事」は、「法要」に加えて会食(お斎)などの参列者をもてなす一連の行事全体を指すことが一般的です。そのため、法要は故人に感謝と供養の気持ちを捧げる法事の中核だと覚えておきましょう。

また法要には、故人を偲んで遺族の気持ちを整理する意味合いもあります。

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法要で実際に行われること

法要では、読経や焼香、法話などが行われます。それぞれの内容と、おおよその所要時間について解説します。

読経(どっきょう)
僧侶が仏壇の前で、または会場の中心で経典を読み上げます。この時間は、追善供養の最も重要な部分です。参列者は静かに手を合わせて故人を偲びます。所要時間は、おおよそ15分から30分程度が一般的です。


焼香(しょうこう)
僧侶の読経に続いて、焼香を行います。参列者一人ひとりが祭壇の前に進み出て、香炉に香をくべ、手を合わせて拝みます。参列者の人数によって異なりますが、全員が行うには15分から30分程度の時間がかかることが多いです。


法話(ほうわ)
読経や焼香の後、僧侶から仏教の教えや故人の生前の姿について、あるいは人生の教訓などのお話があります。法話は、故人との別れに直面している遺族や参列者にとって心の安らぎや今後の生き方を見つめ直すきっかけとなる貴重な時間です。所要時間は、おおよそ10分から20分程度です。


回向(えこう)
読経の最後に、僧侶が読んだお経のいい効果を故人に振り向け、魂が安らかになることを願う儀式です。遺族や参列者の気持ちが故人に届くよう、僧侶が導きます。この回向によって供養の儀式が終わります。所要時間は数分程度です。

法要では、これらの儀式を通して供養を行います。

法要を行う意義と施主の心構え

法要を行う理由は、故人が安らかに旅立つのを願うためです。同時に、故人と縁のあった親族や友人が語り合うことで、遺された人が心の区切りをつける役割も果たします。

仏教では、遺族が善い行いをすると、故人が成仏できるとされる考え方があります。そのため、供養を重ねると故人への感謝をより伝えられるでしょう。

施主(せしゅ)として法要を行う際は、故人への感謝と供養の気持ちを大切にします。参列者への配慮も大切ですが、故人が安心できるように気持ちを整理できると、スムーズに会を進行できるでしょう。
また、分からないことや不安なことがあれば、遠慮なくお寺や葬儀社に相談してサポートを得るのが重要です。初めての法要では慣れないことが多くなるため、焦らず準備を進めましょう。

法要の種類と行うタイミング

法要の種類と行うタイミング
葬儀後の法要をどのように行えばいいのか戸惑われる方も少なくありません。法要には、故人が亡くなってからの日数で数える「忌日法要(きじつほうよう)」と、年単位で数える「年忌法要(ねんきほうよう)」があります。

それぞれに適切なタイミングと準備期間があるため、事前に把握しておきましょう。

忌日法要を行う時期と準備期間

忌日法要は、故人が亡くなってからあの世へ旅立つまでに行われる大切な儀式です。基本的には、七日ごとに忌日法要を行います。ですが、近年では主要な初七日法要と四十九日法要のみを行う場合も増えてきました。

そのため、主要な忌日法要についてそれぞれ解説していきます。

【初七日法要(しょなのかほうよう)】
故人が亡くなってから七日目に行われる法要です。近年は、参列者の負担を考慮し、葬儀当日に「繰り上げ法要」として行う場面が多くなりました。もし別途行う場合は、葬儀後すぐに準備を始める必要があります。準備期間は1週間を目安にすると良いでしょう。


【四十九日法要(しじゅうくにちほうよう)】
故人が亡くなってから四十九日目に行われる法要です。四十九日をもって故人の魂が次なる世界へ旅立つとされ、ご遺族にとっては「忌明け(いみあけ)」の日となります。この法要に合わせて、お仏壇の購入や本位牌(ほんいはい)の準備、納骨(のうこつ)を行うのが一般的です。できれば約1ヶ月前から、会場やお食事の手配、案内状の送付などの準備を進めましょう。


【百箇日法要(ひゃっかにちほうよう)】
百日目法要は、「卒哭忌(そっこくき)」とも呼ばれ、故人を失った悲しみに区切りをつける意味があります。地域によっては行わない場合や、家族のみで簡素に行うこともあります。


特に初七日法要と四十九日法要は、家族以外にも親族や故人と親しかった人を招いて行う大きな儀式です。そのため、事前に流れやマナーを把握しておくようにしてください。

年忌法要を行う計画立て

年忌法要は、故人の命日から年単位で行う法要です。故人への感謝と追善供養を重ねる大切な機会として執り行います。

【一周忌法要(いっしゅうきほうよう)】
故人が亡くなって満一年目に行われる年忌法要で、四十九日法要に次いで重要視されます。親族や故人と親しかった人を招き、比較的大規模に行われる場合が多いです。一周忌法要は参列者を招くため、3ヶ月前には準備を始め、会場の予約や僧侶の手配などを進めます。


【三回忌法要(さんかいきほうよう)】
故人が亡くなった年を含めて三年目に行われる法要です。一周忌に比べると規模を縮小し、親族や家族のみで行うケースが増えています。準備は2ヶ月前から進めるといいでしょう。


【七回忌以降(ななかいきいこう)】
七回忌以降は、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、そして三十三回忌と続きます。一般的に回数を重ねるごとに規模は小さくなり、家族中心で行うことがほとんどです。

法要を行う頻度と終了時期の判断

どの法要まで行うべきかという明確な決まりはありませんが、一般的には三十三回忌をもって「弔い上げ(とむらいあげ)」とし、故人様がご先祖様の仲間入りをされたとして、それ以降の年忌法要は行わないケースが多いです。地域によっては五十回忌を弔い上げとすることもあります。

近年では、ご家族の生活様式や価値観の変化、費用負担などを理由に弔い上げを早める傾向が見られます。大切なのは、遺族の状況を考慮し、無理なく継続できる形を見つけることです。

法要の頻度や終了時期について迷われた場合は、まず家族で十分に話し合いましょう。判断できない場合は、菩提寺の僧侶や信頼できる葬儀社に相談してみることをお勧めします。形式にとらわれず、それぞれにあった方法で供養しましょう。

僧侶手配と読経の準備

僧侶手配と読経の準備
法要の中心となるのが僧侶による読経です。読経は、故人を安らかに送り出すための重要な儀式とされています。

そのため、僧侶の手配と事前の準備は、法要全体の満足度を左右する部分です。ここでは、菩提寺の有無に応じた僧侶の手配方法から、読経内容の相談、当日に向けた打ち合わせのポイントまで、安心して準備を進められるよう具体的に解説します。

僧侶の手配方法と依頼時期

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僧侶の手配は、法要の日程が決まったらなるべく早く行うのが基本です。特に、土日祝日や春秋のお彼岸シーズンは依頼が集中するため、早めの行動するようにします。

【菩提寺(ぼだいじ)がある場合】
先祖様代々のお墓があるお寺を菩提寺と呼びます。菩提寺がある場合は、まずそのお寺の住職にご連絡するのが第一です。特に一周忌や三回忌といった重要な法要では、遅くとも3ヶ月前には住職の都合を確認しましょう。菩提寺の住職は、先祖のことから家の事情まで理解している場合が多いため、安心して法要を任せられます。


【菩提寺がない場合】
転居や核家族化により、付き合いのある菩提寺がない方もいると思います。その場合は「僧侶派遣サービス」を利用するのが一般的です。インターネットなどで希望の宗派や地域を指定して僧侶を依頼できるサービスがあるため、菩提寺がなくても手配できます。サービスを選ぶ際は、運営会社の信頼性や実績、利用者の口コミなどをよく確認しましょう。


【宗派の確認方法】
家の宗派を正確に把握しておくことは、僧侶を手配する上で必須です。宗派が不明な場合は、仏壇を確認したり、親族に聞いたりしましょう。
僧侶への最初の連絡では、故人の名前と命日、施主であるご自身の氏名と連絡先、希望する法要の日時と場所、おおよその参列者数を伝えられるように準備しておくと、その後の話がスムーズに進みます。

僧侶との事前打ち合わせポイント

法要当日を滞りなく迎えるために、僧侶との事前打ち合わせは非常に重要です。以下の点について、最終確認を行いましょう。

【確認するべきこと】
・当日の流れ:僧侶到着時間や法要の進行について確認
・参列者の情報:最終的な参列者の人数とご高齢の方やお子様の有無といった構成を伝えておく
・会場の設備:マイクなどの音響設備の有無や控室、駐車場の場所などを共有しておく
・お布施以外の費用:お布施とは別に、「お車代」と「御膳料(ごぜんりょう)」が必要かを確認しておく
・緊急時の連絡方法:当日までの連絡手段と万が一の交通渋滞による遅れなど、不測の事態に備えた緊急連絡先を把握しておく

法要会場の準備と設営

法要をどの場所で行うかは、準備の進め方や当日の雰囲気を左右する重要な選択です。会場の選び方から、故人を偲ぶ空間を整える設営方法まで具体的に解説します。自宅、寺院、斎場・ホテル、それぞれの特徴を理解し、ご家族にとって最もふさわしい会場を選びましょう。

法要会場の選び方

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法要を行う場所には、「自宅」「寺院」「斎場・ホテル」の3つの選択肢があります。それぞれの利点や注意点を比較し、最適な場所を選びましょう。

自宅での法要
故人が慣れ親しんだ自宅の仏間やリビングで行う法要は、温かく家庭的な雰囲気となるのが魅力です。時間を気にせず、ゆっくりと故人を偲ぶことができます。一方で、仏具やお供え物、参列者の座布団などをすべて自身で準備・片付けする必要があり、スペースが限られるため大人数での法要には向かない側面もあります。


寺院での法要
菩提寺がある場合、本堂を借りて法要を行えます。荘厳な雰囲気の中、仏具なども整っているため、準備の負担が少ないのが利点です。本堂の使用には手続きと費用(お布施とは別途「席料」などが必要な場合も)がかかるため、事前に住職へ相談し、使用可能な設備や決まり事を確認しておくことが大切です。

斎場・ホテルでの法要
民間の斎場やホテルには、法要専用のプランが用意されていることが多いため、会場設営から会食の手配まで一貫して任せられるのが利点です。設備が充実しており、遠方からの参列者にも配慮したバリアフリー対応の施設も増えています。費用は比較的高くなる傾向にありますが、準備の手間を大幅に省くことができます。依頼する際は、僧侶の控室が用意されているか、音響設備などのレンタルは可能かなどを確認しましょう。


会場を選ぶ際は、参列者の人数、交通の便、予算、そして何より「どのような雰囲気で故人を供養したいか」という遺族の意向を基準に、総合的に判断することが重要です。

法要に必要な仏具・道具の準備

法要を執り行うにあたり、いくつかの仏具や道具を準備する必要があります。特に自宅で行う場合は、事前にリストアップし、漏れのないようにしましょう。

必須の仏具
祭壇の中心となる仏具として、「三具足(みつぐそく)」と呼ばれる香炉、燭台(ろうそく立て)、花立てが必要です。これらを揃えておけば、最低限の設えは整います。


お供え物(五供:ごくう)
仏教では「香・花・灯明・浄水・飲食」の五つをお供えの基本とします。
・香:お線香や抹香を指します。
・花:故人が好きだった花や季節の花を花立てに飾ります。
・灯明:ろうそくの明かりです。
・浄水:清らかな水やお茶を供えます。
・飲食:炊きたてのご飯や、故人が好きだったお菓子、季節の果物などを供えます。


焼香用品
参列者が焼香を行うための焼香台、抹香、炭、焼香盆などが必要です。これらは一式で葬儀社や仏具店からレンタルすることも、購入することも可能です。


その他必要品
数珠は各自で持参するのが基本ですが、予備として参列者用のものをいくつか用意しておくと親切です。また、祭壇の下に敷く白布や、僧侶用・参列者用の座布団、受付を設ける場合は芳名帳や筆記用具、香典盆も忘れずに準備しましょう。

法要会場の設営方法

当日は、整えられた空間で僧侶と参列者を迎えます。設営にはいくつかのポイントがあります。

祭壇・仏壇の整え方
法要の前に、仏壇や祭壇、仏具を丁寧に清掃します。花や果物、お菓子などのお供え物は、バランス良く配置しましょう。故人の遺影を中心に置き、その周りを飾るようにします。

僧侶の席と参列者席の配置
僧侶が座る導師席は、祭壇に向かって読経しやすい場所に設けます。参列者の席は、その後方に、故人と縁の深い方から順に前方に座るのが一般的です。席同士の十分な間隔を保ち、窮屈にならないよう配慮しましょう。

焼香順路の確保
席の配置を決める際には、焼香の動線を考慮することが非常に重要です。施主から始まり、故人と縁の深い順に焼香を行います。参列者が自席からスムーズに焼香台へ進み、再び自席へ戻れるような、一方通行のルートを確保してください。

受付スペースの設置
受付は、玄関などの参列者が到着してすぐ分かりやすい場所に設置するのが理想です。芳名帳、筆記用具、受け取った香典を管理する香典盆などを準備し、参列者を迎えます。

当日に慌てることのないよう、お供え物の状態、部屋の温度、備品の有無といった最終チェックを朝のうちに行い、心静かに法要の開始を待てるようにしましょう。

法要のお布施・謝礼の準備

法要のお布施・謝礼の準備
法要のお布施は、葬儀のときと違うのか気になるのではないでしょうか。法要で渡すお布施は、葬儀のときと金額が異なるほか、配慮すべきマナーがあります。住職に失礼がないよう、事前にお布施の金額や渡し方を把握しておきましょう。

法要お布施の包み方と金額

お布施は、読経や戒名に対する対価ではなく、僧侶への感謝の気持ちを表すものです。金額に明確な決まりはありませんが、一般的な目安は以下の通りです。

初七日から四十九日法要:3万円~5万円
一周忌法要:3万円~10万円
三回忌以降の年忌法要:1万円~5万円

これらの金額は地域や寺院との関係性によっても変わるため、あくまで参考としてください。

お布施は、白無地の封筒か、奉書紙(ほうしょがみ)で包むのが正式です。郵便番号欄のない白封筒が適しており、文具店やコンビニエンスストアで購入できます。表書きは、濃墨の筆ペンか毛筆で、上段中央に「御布施」または「お布施」と書きます。下段には施主の氏名(フルネーム)または「〇〇家」と記載しましょう。

中袋がある場合は、表面に旧字体で金額、裏面には氏名と住所を記載してください。

お車代・御膳料の準備

僧侶が会場まで直接来た場合や法要後の会食を辞退された場合には、お布施とは別に「お車代」と「御膳料」を準備します。

お車代:僧侶の交通費としてお渡しするもので、5千円から1万円が目安です。タクシー代などを想定し、距離に応じて調整します
御膳料:法要後の会食に僧侶が参加されない場合に、食事の代わりとしてお渡しします。こちらも5千円から1万円が一般的です


それぞれ別の白封筒に入れ、表書きは上段に「お車代」「御膳料」と記します。お布施と同時に渡すため、混同しないように準備しておきましょう。

お布施の渡し方とマナー

お布施を渡す際は、直接手渡しするのではなく、切手盆(きってぼん)と呼ばれる小さなお盆に乗せて渡すのが丁寧な作法です。切手盆がない場合は、袱紗(ふくさ)の上にのせて渡しても構いません。

お布施は、僧侶から見て表書きが正面になるように向きを変え、両手で差し出します。

渡すタイミングに厳密な決まりはありませんが、法要が始まる前の挨拶の際か、法要がすべて終わって僧侶がお帰りになる際に渡すのが一般的です。
挨拶の際は、感謝の言葉を添えましょう。

法要当日の進行と流れ

法要当日は、施主として準備の最終確認から参列者の対応、儀式の進行まで、多くの役割を担うことになります。全体の流れを事前に把握し、各場面で気をつけるべきポイントを理解しておくと、落ち着いて儀式に集中できるでしょう。

ここでは、当日の進行を時系列で詳しく解説します。

法要の具体的な進行手順

法要は一般的に以下の流れで進行します。全体の所要時間は約1時間が目安です。

1.開式の挨拶(施主・約3分)
定刻になったら、施主が参列者に向かって挨拶をします。集まっていただいたことへの感謝、故人のための法要であること、これから法要を始める旨を簡潔に伝えます。
2.読経(僧侶・約20~40分)と焼香
まず、僧侶による読経が始まります。参列者は静かに合掌し、耳を傾けます。次に、僧侶の案内に従い、施主、家族、親族、一般参列者の順に焼香を行います。
3.法話(僧侶・約10~15分)
読経と焼香が終わると、僧侶から法話があります。仏教の教えや故人を偲ぶ内容のお話です。参列者は、僧侶の方を向き、静かに話を聞きましょう。
4.閉式の挨拶(施主・約3分)
僧侶が退場された後、再び施主が参列者へ挨拶をします。法要が無事に終了したことへの感謝、僧侶へのお礼、そして会食の案内などを伝えます。

焼香の作法と参列者への指導

焼香の作法と参列者への指導
焼香は、香を焚いて仏様や故人に祈りを捧げる、法要における重要な儀式です。参列者一人ひとりが故人へと思いを馳せる大切な時間だからこそ、施主として基本的な作法を理解し、参列者が安心して臨めるよう配慮することが求められます。

ここでは、焼香の基本から、参列者へのご案内方法までを分かりやすく解説します。

焼香の基本作法

焼香には会場の様式に合わせていくつかの方法がありますが、基本的な流れは共通しています。

【焼香の流れ】
1.順番が来たら席を立ち、焼香台の手前で僧侶と遺族に一礼します
2.焼香台に進み、遺影に一礼します
3.右手の親指、人差し指、中指で抹香(まっこう)を少量つまみます
4.左手を軽く添え、額の高さまで掲げ(おしいただく)、香炉の炭の上に静かにくべます
5.遺影に向かって合掌、一礼します
6.数歩下がり、再び僧侶と遺族に一礼して席に戻ります


焼香順序の決め方

焼香は、故人と縁の深い方から順に行うのが基本です。一般的には以下の順序となります。

【焼香の順番】
1.施主・故人の配偶者・故人の子
2.故人の両親・故人の兄弟姉妹
3.故人の配偶者の両親・兄弟姉妹
4.その他の親族
5.友人・知人


この順序は絶対的なものではなく、年齢や立場を考慮して調整することもあります。

よくある質問

Q

菩提寺がない場合の僧侶の探し方は?

菩提寺がない場合、いくつかの方法で探すことが可能です。一つは、インターネットの「僧侶派遣サービス」を利用する方法です。宗派や地域を指定でき、料金体系が明確なのが特徴です。また、親族や知人に相談し、付き合いのある寺院を紹介してもらうのも良いでしょう。信頼できる葬儀社に相談すれば、宗派に合わせて手配してもらえることも多く、安心して依頼できる方法の一つです。

Q

読経中に泣いてしまっても大丈夫?

まったく問題ありません。法要は故人を偲ぶ大切な場であり、悲しみや寂しさから涙がこぼれるのはごく自然な感情の表れです。無理に我慢する必要はありません。ただし、声を出して泣き崩れてしまうなど、儀式の進行に影響が出そうな場合は、そっと席を外して気持ちを落ち着かせるなどの配慮ができるとより丁寧です。故人を想う気持ちを大切にしてください。

Q

僧侶への接待はどこまで必要?

過度な接待は不要です。僧侶が到着された際や、法要を終えて一息つくタイミングで、感謝の言葉とともにお茶とお茶菓子をお出しする程度で十分です。法要後の会食に僧侶がご出席されない場合は、食事の代わりとして「御膳料」をお渡しするのが一般的です。無理に会食へお誘いしたりせず、僧侶のご意向を尊重する姿勢が大切です。

Q

法要の準備はいつから始めればいい?

一周忌など、親族や故人と親しかった方々を招いて行う法要の場合は、3ヶ月前から準備を始めると安心です。僧侶や会場の予約、参列者への案内状の送付など、日程調整に時間がかかるためです。少なくとも1ヶ月前には準備を開始しましょう。なお、四十九日法要のように日程が近い場合は、葬儀後すぐに取り掛かる必要があります。

Q

天気が悪い日の法要で注意することは?

参列者の安全と快適さに配慮することが大切です。雨や雪で足元が悪くなるため、玄関にタオルや大きめのマットを複数枚用意しておくと親切です。また、駐車場がぬかるんだり、分かりにくくなったりしないか事前に確認し、必要であれば近隣の駐車場を案内するなどの対策をしましょう。遠方からの参列者には、交通機関の乱れなども考慮し、事前に連絡を取り合うと安心です。

Q

法要中に子供が騒いだ場合の対処法は?

事前の準備と当日の対応が重要です。子供が飽きないよう、音の出ないおもちゃや絵本を用意しておきましょう。また、当日は出入口に近い席に座り、もし騒ぎ始めたらすぐに外に出て気分転換させられるようにしておくと安心です。他の参列者へ事前に「子供がおりますので、ご迷惑をおかけするかもしれません」と一言伝えておくだけで、周囲の理解を得やすくなります。

Q

お布施の金額を僧侶に聞いても良い?

「お布施はいくらですか?」と直接的に尋ねるのは、対価ではないという性質上、避けるのがマナーです。もしお尋ねしたい場合は、「皆様、お布施はどのくらいお包みされていますでしょうか」というように、他の方の例を伺う形で聞くと丁寧な印象になります。また、葬儀社や地域の事情に詳しい親族に相談して、相場を確認するのも良い方法です。

Q

法要費用の負担が厳しい時の法要の営み方は?

法要は、無理のない範囲で心を込めて行うことが最も大切です。費用を抑える方法はいくつかあります。例えば、参列者を家族や近親者のみに絞って規模を小さくする、法要後の会食を行わず、持ち帰りのお弁当や記念品をお渡しする形にする、会場費のかからない自宅で法要を行う、などが考えられます。事前に僧侶に事情を相談すれば、親身に対応してくださることも多いです。

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葬儀の口コミ監修者:株式会社ディライト 代表取締役 高橋亮
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代表取締役 高橋 亮

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葬儀の人材派遣と集客支援の最大手、株式会社ディライトの代表取締役。20歳で葬儀の人材派遣スタッフとして働き始め、独立。以降約20年間、葬儀業界の「人の困った」と「集客の困った」を解消し続けている。

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