弔電の送り方とは？送るタイミングや文例、注意点まで詳しく解説

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最終更新日：2025年6月25日

突然の訃報に接した際にお悔やみの気持ちを伝えたいけれど「弔電の送り方がわからない」とお悩みではありませんか。弔電とは、電報の一種で、故人への追悼の意と遺族への慰めの気持ちを伝えるために送ります。この記事では、弔電の送り方やタイミング、文例、注意点まで初めての方でもわかりやすく解説します。

【目次】

弔電とは？

弔電の送り方

オンラインでの手続き
電話での手続き

弔電を送るタイミング

弔電の文例

親しい人向けの文例
仕事関係向けの文例
宗教別の文例

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弔電とは？

弔電は、葬儀や告別式に参列できない場合に、お悔やみの気持ちを伝えるための弔慰電報のことです。お悔やみ電報とも呼ばれます。電報は、明治初期の1870年に東京ー横浜間で始まりました。その後、1936年に慶弔電報がスタートし、急な訃報にお悔やみの気持ちを伝える弔電は長く、人々の暮らしに寄り添ってきました。

弔電の送り方

弔電は、おもに以下の2つの方法で送れます。

オンラインでの手続き

インターネットを利用して送ります。24時間365日いつでも申し込み可能な弔電サービスです。自分のペースでお好みの弔電を送りたい人に向いています。お送りする弔電のイメージを、画面で確認できるメリットもあります。

1. 弔電サービスのウェブサイトにアクセスします。
2. 弔電の文面を決め、必要事項を入力します。（故人名、喪主名、葬儀場、日時、差出人名など）
3. 台紙を選びます。
4. 料金を確認し、クレジットカードなどで決済します。

電話での手続き

電話での申し込みは、オペレーターが対応してくれるので、初めての方でも安心です。スマホやパソコンの操作が苦手な方も、文例や台紙などをオペレーターに相談しながら選択できます。

1. 電報の受付番号に電話をかけます。（電話番号例：NTT東日本・NTT西日本 115、KDDI グループ 115）
2. オペレーターの案内に従って必要事項を伝えます。
3. 文面や台紙を決めます。
4. 料金を確認し、支払い方法を伝えます。

弔電を送るタイミング

弔電は、訃報を知ってすぐに送るようにします。
ご遺族は、受け取った弔電の中から通夜や葬儀・告別式で紹介する弔電を選ばれる場合があり、多くの弔電に目を通す必要があります。そのため、弔電を送る際は、お通夜の前、遅くとも葬儀・告別式の開始時刻までには届くよう、余裕を持って手配しましょう。

弔電の文例

弔電の文面は、故人や遺族との関係性、宗教・宗派などを考慮することが大切です。
各電報会社で、文例集がありますので、ご自分で作成しなくても状況に応じて選択できます。ここでは、以下の3つのパターンの弔電の文例をご紹介します。

・親しい人向けの文例
・仕事関係向けの文例
・宗教別の文例

親しい人向けの文例

“ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。喪主様をはじめ、ご家族の皆様、お力落としのことと存じますが、どうぞご自愛くださいませ。”

“突然の悲報に胸がはりさけそうな思いでいっぱいです。優しく接していただいた数々の思い出が走馬燈のように浮かんで　参ります。お別れは辛く、とても淋しい気持ちですが、感謝とお礼の心でお見送りさせていただきます。”

引用元：NTT西日本祝電・弔電送るなら電報お申込みサイト D-MAIL文例番号 P0284

仕事関係向けの文例

“社長様のご訃報に、当社社員一同、謹んで哀悼の意を表します。　ご遺族の皆様ならびに社員一同様に、心からお悔やみ申しあげます。”

“会長様のご逝去に際し、惜別の念を禁じ得ません。ご功労に敬意を表しますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。”

引用元：NTT西日本祝電・弔電送るなら電報お申込みサイト D-MAIL文例番号 P0284

宗教別の文例

＜キリスト教の場合＞
“ご遺族の皆様方の上に、神様からの豊かなお慰めがありますようにお祈り申しあげます。“

“私達の主、永遠のいのちの望みなるイエス・キリストから、ご遺族の皆様方の上に豊かなお慰めがありますようにお祈り申しあげます。“
引用元：NTT西日本祝電・弔電送るなら電報お申込みサイト D-MAIL 7458

上記の文例を参考に、さらに故人への想いやエピソードなどを加えることで、より気持ちが伝わる弔電を作成できます。

弔電の料金相場

弔電の料金相場は、一般的には3,000円〜5,000円程度が目安です。下記に送り先別の料金を紹介します。

・兄弟・姉妹：3,000円～10,000円
・遠い親戚：1,000円程度
・ビジネス関係：3,000円～10,000円

弔電の料金は、文字数、台紙の種類、オプション（花や線香などが付属）によって異なります。
台紙は、シンプルなものほど安く、豪華な台紙の方が高い傾向があります。故人との関係性にもよりますが、弔意を伝えるためにできる範囲で、デザイン性の高い台紙を利用することがおすすめです。

台紙の種類と選び方

弔電の台紙は、故人や遺族との関係性や葬儀の雰囲気、予算に合わせて選びましょう。仏式の葬儀の場合は、菊や蓮の花がデザインされた台紙が向いています。神道やキリスト教の場合は、蓮の花のデザインは避けるのが一般的です。宗派がわからない場合には、菊や百合、カーネーションなどがデザインされた台紙が無難でしょう。

・友人や知人
ベーシックな台紙や刺繍や押し花の付いた台紙がおすすめです。高価な台紙はかえって気を使わせてしまうことに。
・親族や親しい間柄の人
故人との関係性や年齢を考慮し、お線香付きやプリザードフラワー付きの特別感のある台紙もおすすめです。
・ビジネス関係
簡素すぎず故人を偲び遺族を慰める気持ちが伝わる台紙を選びましょう。会社から送る場合には、社内規定や慣例があればそれに従います。

弔電を送る際の注意点

弔電を送る際の注意点は、以下のようなものがあります。

・忌み言葉を避ける
不幸が重なることを思わせる「重ね重ね」「たびたび」など同じ言葉を繰り返す言葉は避けます。また四（死）や九（苦）などの不吉な言葉も使いません。死という直接的な言葉も避け「ご逝去」「永眠」などに言い換えます。
・差出人は必ずフルネームで記載
遺族が誰からの弔電か、わかるようにしましょう。ビジネス関係の場合は、会社名や部署名、肩書まで記載します。住所も記載しておくと、ご遺族の方に手間をかけずにすみます。
・特有の敬称があるので間違えないように注意する
弔電での故人の呼び方は、喪主と故人との続柄で決まります。

【例】
喪主（受取人）から見た父→ご尊父様（ごそんぷさま）・お父様（おとうさま）・お父上様（おちちうえさま）

喪主（受取人）から見た母→ご母堂様（ごぼどうさま）・お母様（おかあさま）・お母上様（おははうえさま）

喪主（受取人）から見た夫→ご主人様（ごしゅじんさま）・旦那様（だんなさま）・ご夫君様（ごふくんさま）
喪主（受取人）から見た妻→ご令室様（ごれいしつさま）・ご令閨様（ごれいけいさま）・奥様（おくさま）・奥方様（おくがたさま）

急ぎの場合の対応方法

急ぎの場合の申込方法は、インターネットが便利です。早朝でも夜中でもいつでも対応可能です。依頼する会社により、当日配達の締め切り時間が決まっていることも。スピード配送できる弔電があれば利用するとよいでしょう。文面も、文例集から選ぶとスピーディです。

まとめ

この記事では、弔電の送り方について送り方から文例、送るタイミング、注意点まで解説してきました。突然の訃報を受け、悲しみや戸惑いの中、弔電を送ることは決して容易なことではありません。しかし、弔電は、葬儀に参列できないときでも、故人を偲び、遺族へお悔やみの気持ちを伝えられる、明治時代から続く大切な文化です。

故人との関係性や葬儀の形式を踏まえ、適切な文例を選び、マナーを守って弔電を送りましょう。